前回ご紹介したヒーローの大原則、
ピンチのシーンが深刻であればあるほど、勝利シーンの爽快感が強まる
という考え方は、古今東西の物語、神話、伝説、アニメ、映画など、あらゆるストーリー型の芸術作品で用いられています。
そしてこの「ピンチ → 勝利」という構図に似たものが、実は他にもたくさんあるんです!
「ピンチ → 勝利」とよく似た構図の例
例えば、
「トラブル → 解決」
というものがあります。
皆さんは、「はじめてのおつかい」というテレビ番組を見たことがありますか?
幼稚園くらいの小さな子供が一人で買い物に行くのを見届ける番組です。
この番組の何が面白いかというと、道中で必ずトラブルが起きることです。
転んでけがをするとか、兄弟でけんかになるとか、買うものを間違えるとか、とにかくすんなりと無事に終わることはありませんね!
そしてこのトラブルがあるからこそ、目的を達成した時の感動が大きくなるんです。
別の例も挙げてみましょう。
「雨 → 晴れ」
なんていうのも同じ構図です。
雨というのは、多くの人にとってどちらかというとイヤなものですよね。
長い雨が続いたり激しい豪雨があった後に晴れ間がさすと、ホッとしたり、すがすがしい気持ちになります。
何日も晴れ続きで今日も晴れ、というよりも、昨日までずっと雨だったのに今日はやっと晴れた!という方が嬉しいんです。
「緊張と緩和」を生み出す組み合わせ
ここまで見てきた三つの例、
「ピンチ → 勝利」
「トラブル → 解決」
「雨 → 晴れ」
はすべて、
ネガティブな感情が続いた後にくるポジティブな感情が強くなる
という構図になっています。
この構図のことを、当サイトでは
「緊張と緩和」
の構図と呼ぶことにします。
そしてこの「緊張と緩和」の構図に当てはまるものは、すごくたくさんあるんです。
思いつく限り挙げてみましょう!
これらのパターンはすべて、感動を生み出す演出に使うことができます。
マンガや小説、YouTube動画の制作などに生かすことができるんです。
具体的な活かし方を次回ご紹介しましょう!