さて、前回までの記事で、お悩み相談を受けたときに相手の気持ちに寄り添うリアクションをいくつか紹介しました。
それぞれについて、よくない会話例と、改善後の会話例を見ていただきましたね!
こういうトレーニングは、頭で理解したら明日からすぐできるっていうものではありません。
でも、
いい例をたくさん自分の目に触れさせておく
ことによって、
気持ちいい会話のパターンがふっと口をついて出る
ようになってくるんです。
マズい雰囲気の会話になっちゃってるときにも、
(あれ? この会話の流れって、ちょっとイヤ~な感じがするかも?)
と今までよりも気づきやすくなっていると思います。
眺めてるだけで身に付くことがある
もしあなたが今、正直に言って、
(自分は相手の気持ちに寄り添うことができていないな)
と感じている場合。
今まで紹介してきたようなリアクションをすぐに実践するのは難しいかもしれません。
難しく感じる理由は例えば、
- 今までの自分のコミュニケーションスタイルを変えづらい
- 周りから「急にどうした? イメチェンか?」と思われるのが気になる
- 生活や心にゆとりがなくて人の心配なんてしていられない
などなど、人それぞれあるでしょう。
そんな時は、無理に練習しないでください!
ただ、今回紹介したようないい例を、ぼんやり眺めてみてください。
(これができなきゃいけないんだ!)
と気張って読むとしんどくなるので、
(本当はこんな風にできたらいいんだけど、なかなかねぇ~)
くらいの気楽さで大丈夫です。
人間は真似をすることで学ぶ生き物と言われ、見たことを真似する習性があります。
また、不意を突かれたとっさの場面でも、とりあえず過去に見たことのあることをやってみる習性があります。
このため、あまり深く考えずにぼんやり例を見ているだけでも、少しずつ自分の内面に取り込まれて勝手にできるようになることがあるんです。
「いい例を習慣的に目に焼き付けておいて、それが無意識に自分の口から出てくることに期待する」
という、少し他力本願というか、偶然任せみたいな感じで、ちょっとずつ自分の行動を修正していくという方法があります。
即効性はないかもしれませんが、心に負担なく自分を変えていけるので、試してみてください!