科学というのは、弁証法的に発展してきたと考えることができます。
天文学を例にしてみましょう。
天動説
古代から中世にかけて、プトレマイオスの地球中心説(天動説)がヨーロッパにおける定説でした。
これは、地球が宇宙の中心にあり、すべての天体が地球の周りを回っているという考え方です。
地動説
16世紀にニコラウス・コペルニクスが地動説を提唱しました。
太陽が宇宙の中心に静止しており、地球を含む他の惑星が太陽の周りを回っているという考え方です。
ビッグバン説
現代においては、宇宙はある一点で起きたビッグバンから始まり、膨張しているとされています。
太陽はそれを含む銀河と一緒になって宇宙膨張にともなって動いており、惑星は動いている太陽の周りをさらに回転しながら追随していることになります。
このように、最初は定説だった天動説(地球は止まっていて太陽が動いている)がありました。
これに対抗する主張として地動説(太陽が止まっていて地球が動いている)が出てきました。
しかし現代では、太陽は動いていて、地球はさらにその周りをまわっている、というより高次の理解がされています。
科学はこのように、ある時代に定説とされている主張があって、それに対抗する主張が現れることで、さらに世界の理解が進むということを繰り返して発展してきました。
現在もまだ発展の途中!
そして現在の科学もまた、その発展の過程の中にあります。
つまり、皆さんが学校で教わっているような、教科書に書いてあるような内容は、あくまでも21世紀前半における定説です。
そしてこの定説に挑戦する主張というのも、日々出されています。
ビッグバン宇宙論にも、説明できないことが多くあります。
とても単純で素朴な、
「ビッグバンの前はどうなっていたのか?」
「何がきっかけでビッグバンが起きたのか?」
という疑問に答えられないんです。
あなたもいつか、新たな発見をして、既存の定説に挑戦する日が来るかもしれませんね!
例えばタイムマシンは不可能だというのは現代物理学の定説の一つですが、これをぶち壊してみたい・・なんて思いませんか?
私もタイムマシンは不可能だと思っている派なのですが、もしかしたら皆さんがこの定説をひっくり返してくれるかも・・と期待もしています!