人から何か説明を受けて、
「分かった?」
と訊かれたとき。
自分が分かったのかどうかが、分からない
ことってありませんか?
あるいは自分では分かったと思ってハイと答えたのに、その後
「全然分かってないじゃない!」
と文句を言われたことってありませんか?
実は、
「分かる」という言葉にはたくさんの意味がある
せいで、こういう困ったことが起きるんです。
どこまで分かったら、
「分かった!」
と言っていいのかよく分からない・・という人のために、いろんな「分かる」を紹介していきます!
いろいろな「分かる」一覧!
区別できること
これが赤色で、これが朱色! 違いはわかる?
事物の呼び名(分類)を覚えること
西太平洋~アジア地域⇒台風
大西洋~カリブ海~東太平洋⇒ハリケーン
わかった?
良し悪しが判断できること
この絵は構図がよくないよね! わかる?
手順を知っていること
折り鶴の折り方、わかる?
易しい言葉で言い換えられること
「インフレーション」って、物の値段が全体的に上がることだよ! わかった?
人に説明できること
この因数分解のやり方がわかる人!
前で説明してください!
五感で感じられること
(妊婦さんのおなかに手を当てて)今赤ちゃんが動いたの、わかった!
他者に共感できること
失恋ってつらいよね! わかる!
約束事を受け入れること
授業中のスマホは禁止! わかりましたか?
たくさんありますね!
どの「分かる」の話か特定しよう
「分かる」にはこんなにいろんな意味があるって、気づいてましたか?
ここに挙げたのは私が気づいた意味だけなので、もっと他にもあるはずです。
でも、全部を覚えなくても大丈夫!
お伝えしたいのは、次の二点だけです。
- 「わかった?」と訊かれたときは、相手がどの意味で訊いているのかを考えるとよい
- 何かを勉強しようとするときには、どの「わかる」を目指すのか自分で決めるとよい
・・わかりますか?
また別の記事でもうすこし詳しくお話ししたいと思います!
その他の「分かる」も見る
自分で使えること
このプロジェクターの使い方、わかる?
自分で再現できること
今日教えてもらったハンバーグのつくり方、もうわかった!
発生を回避できること
噛まずに飲み込んだらのどを詰まらせるよ。わかった?
類似の問題に対処できること
1メートルの1000倍は1キロメートルだよね。じゃあ1グラムの1000倍は何て言うか、わかる?
上位概念の中での位置づけを知ること
サンゴは動物の一種だって、ようやくわかった!
より細かい構成要素を知ること
人の体は細胞からできているなんて、わかってるよ!
仕組みを知っていること
車のエンジンってどうやって動くか、わかる?
すでによく知っている別の事柄と同じ仕組みであると知ること
1000メートルが1キロメートル、1000グラムが1キログラムってことは・・
わかった、1000バイトは1キロバイトか!
目的を知っていること
水車小屋って何のためにあるのか、わかる?
動機を知っていること
あの人がどうして万引きなんてしたのか、わからない…