アーティストに必要な三要素
アーティストとして人に感動を与えられるようになるには、三つの側面から訓練を積む必要があります。
- 芸術性を養う
- 技法を学ぶ
- 体を訓練する
スポーツの分野でよく言われる「心・技・体」にも似た分類ですね!
1. 芸術性を養う
「芸術性を養う」とは、表現するに値する内面を自分の心の内に持つことです。
例えば絵画で言えば、モチーフになりうる題材を自分で探し、良し悪しを判断できることです。
植物園で写生を行うとき、
- 大輪の花を一つ中心に据えて、その迫力を表現したいと思うのか
- 群生する、一つ一つは小さな花たちの美しさを表現したいと思うのか
- 季節の変わり目に散りゆく花と咲き始める花の対比によって、時の流れを表現したいと思うのか
何が絵の題材としてふさわしいかは自分の表現したいことによって変わります。
また、その表現したいことが既に描き尽くされた陳腐なテーマでないかどうかは、自分の内面のレベルによります。
2. 技法を学ぶ
次に「技法を学ぶ」とは、やり方を知識として身に付けることです。
絵画で言えば、遠近法とか、陰影法とか、効果的なテクニックを知っているかどうかで大きな差がつきます。
また、今描こうとしている絵ではどのテクニックを使うのがいいか、という取捨選択も必要です。
自分ならではのユニークな内面を持ちながら、それが見える形で表現されたときには多くの人の共感を呼ぶという、一見矛盾したことを実現するのがアーティストです。
先に挙げた高い芸術性に加えて、適切な技法を用いることで、
内面のオリジナリティと表現の普遍性を併せ持つ
ことができるようになります。
3. 体を訓練する
そして「体を訓練する」とは、学んだ技法を自分の身体動作によって実践することです。
遠近法を知識として知っていても、フリーハンドでまっすぐな直線やきれいな楕円を描くことができなければ、画面上に正しく表現することができません。
毎日の訓練の仕方によって、技術を効率よく身に付けたり、技術の精度を高めたりすることができます。
というわけでこのサイトでは、人に感動を与える側になりたいと望む人が「アーティスト」を目指すための指針を、この三つの側面から示していきます!
お楽しみに!