最初の成長期の後に訪れるのが、最初の停滞期です!
停滞期では、
- 反復練習によって動作を無意識レベルにする
- 筋力や柔軟性といった体を鍛える
- 多くの作品に触れて審美眼を養う
といった、
継続的なトレーニングによる、ゆっくりした実感しにくい成長
が起こります。
体や内面の成長というのは、知識の習得とは違って、成果が実感できるようになるまでに何日も、何週間も、ときには何か月もかかることがあります。
この期間は、目に見えないところで成長の準備が進んでいる、
ある種の熟成期間
のようなものなんです!
ただ、その熟成の進行度合いは自分にはわかりません。
そして試合やコンテストの成績といった客観的な結果としても表れてきません。
成長が誰の目にも見えず、自分でも感じられない。
しかし何かがじっくりと内部で熟成されている期間、それが停滞期です!
辞めたくなる「停滞期」
成長を感じられない期間が続くと、気持ちがネガティブになりがちです。
端的に言うと、
- つまらなくなる
- 自信がなくなる
ということです!
うまくならないとつまらないし、向いてないのかな、才能なさそうだな、と思ってしまいます。
そこで辞めてしまうと、あなたはそのジャンルとは無縁の人生になるんです。
なので、何かをマスターしようとするときには、
「停滞期」で辞めずに乗り越える
ということが非常に大切なことになります!
いろんなジャンルをちょっとだけかじって辞めてしまう人というのは、最初の停滞期に入ったところで毎回つまらなくなってしまうんですね。
ただ、成長期の後に停滞期が来るのはどのジャンルでも同じです。
だから、ジャンルを変えれば停滞せずに伸び続けるということは、絶対にありません!
始めたばかりの楽しい時間が一旦落ち着いたところから、本当の上達への道のりが始まるんだということを、ぜひ覚えておいてください。
とはいえ一番最初の停滞期は、まだ新しいジャンルに対する興奮が続いていて、比較的乗り切りやすいと思います。
しかしこの後にも、成長期と停滞期は必ずセットになって、何度も訪れます。
それをすべて乗り越えていくことで、いつしか一流のパフォーマーになっていくんです。
このサイトでも、
「繰り返し訪れる停滞期をどうやって乗り越えていくか」
を、超重要な最優先テーマとして扱っていきたいと思います!
関連書籍を見る
「達人のサイエンス―真の自己成長のために」ジョージ・レナード (著), 中田康憲 (翻訳)/日本教文社
さて、ここで当サイトのバイブルの一つをご紹介しましょう!
この本は、「アーツ・マスター」カテゴリで扱うテーマをほとんどすべて含んでいると言ってもいい本です。
今回の記事で紹介した、成長曲線における「停滞期」のことも詳しく書かれています。
ただし本書では停滞期のことを
「プラトー」
と呼んでいます。
プラトーは英語で「高原」を意味する言葉で、成長曲線の平らになったところを、地形になぞらえて「プラトー(高原)」と呼んでいるんですね。
そしてこのプラトーを乗り越えることの重要性、乗り越え方がちゃんと書かれています。
この本を読める読書力がある方は、当サイトの記事を読む必要はありません。
この本だけを全力で読んでください!
そのくらい、何かで一流の域に達したいと思う人にとって有用なエッセンスがたくさん詰まっている素晴らしい本です。
でももしかしたら、ちょっとまだこういった硬い文章を読むのはしんどいな、と感じる人も多いかもしれません。
そんな人のために、このサイトがあると思っていただければ幸いです!