ある程度広い範囲の責任を任せるときは、
頼まれた方は不明点がたくさんあって、強い不安を感じる
ということがあります。
- 何をどこまでやれば完了なのか?(ゴールが曖昧)
- その仕事は自分にできるのか?(実現性が不透明)
この状態では、
(本当に自分が引き受けていいのか?)
って不安になるのも分かりますね。
そしてこういう不安な気持ちが分かるからこそ、頼む方も頼みづらいんですよね!
でも、1~2名の文化祭委員だけで、メニュー開発、物品調達、広報、学内調整、予算管理・・・、などなどを全部面倒みるのは、時間的にも能力的にも不可能です。
委員だけが毎日居残り、家にも持ち帰って徹夜で作業・・なんてことにもなりかねません。
それに前回もお話ししたように、「責任を分け与える」ことで、みんなの参加意識、達成感、成長の機会を作ることは、リーダーの大事な仕事なんです。
とするとやはり、個別の細かい作業指示ではなく、まとまった範囲の責任をメンバーに担当してもらう必要が出てきます。
やっぱり「安心させる」のが大事!
じゃあ、先ほどのような不安を抱えた人たちに向かって、
「文化祭はみんなのものでしょう? 必要なことなので、協力をお願いします!」
と言って、強引に頼んでしまっていいのでしょうか?
確かにみんなで協力しなければいけないのは正論です。
だけど、正論をかざして命令する・・って、やりたくないですよね。
できることならみんなに納得してもらい、前向きな気持ちでやってほしい!
そのためには、
1. ゴールが曖昧
2. できるかどうか分からない
という、
二つの不安をできる限り解消してあげる
ことが有効です。
別の記事で「積極的に意見を出してもらう」ことを考えたときにも、まず安心してもらうというのがポイントになっていたこと、覚えていますか?
意見出しにしても、役割分担にしても、
メンバーが積極的に動いてくれないときの原因が「不安」である
というケースは多いので、
「安心してもらう」
ことはリーダーシップにおけるとても重要なテーマになるとぜひ覚えておいてください!