作業分担 vs 責任分担
人に仕事を頼むとき、責任が軽い仕事、何をやればいいかはっきりしている仕事、要するに
作業的な仕事であれば、割と頼みやすい
と思います。
一方で、責任が重い仕事、やり方から考える必要がある仕事、つまり
単純作業ではない仕事って、頼みづらい
ですよね!
このサイトでは、それぞれを「作業分担」「責任分担」と名付けて区別したいと思います。
作業分担:
仕事を小さな作業に分けて分担を決め、それぞれが与えられた作業量を期限内にこなすことです。
例えば文化祭の準備では、食材リストに従って買い出しを何月何日に行う、といった具体的な作業と期日を設定して、メンバーに実行してもらいます。
責任分担:
ある程度広い範囲の役割を任せて、各自がその成果に対して責任を持つことです。
例えば文化祭の準備における、メニュー開発、店舗運営、広報などを担当するチームをそれぞれ作り、チームリーダーを立ててお任せするイメージです。
責任を分けてこその「参加」
何をすればいいかが明快な作業であれば、時間があれば引き受けてくれる人が多いと思います。
それは、
(言われたとおりにやればいい)
という気楽さがあるからです。
例えば、
「ジャガイモの皮をむいてね!」
という頼みなら、悩むことは何もないですよね。
だけどこういう作業を割り振っただけでは、みんなに「参加」してもらったことにはなりません。
単純作業に対しては、「思い入れ」が生じない
からです。
なるべくならメンバーのみんなに、
(自分も立派に参加したぞ!)
(やってよかった、楽しかった!)
という達成感を持ってほしいですよね。
そのためには、こんなポイントを押さえた仕事を頼む必要があります。
- 工夫の余地がある
- 出来映えに差が出る
- 誰かのためになっていることが分かる
これって誰がやっても同じ単純作業とは違って、責任を感じるものです。
でもこういう仕事を、
(自分でうまくできたぞ!)
と思えたときに初めて、参加意識を強く持ってもらうことができます。
だからリーダーはちゃんと「責任を分け与える」ことを考えましょう!
これは自分がラクをするためではなくて、その活動を
みんなにとっての素敵な思い出、成長の機会にするため
に、とても有効なことだからです。(続く)