「見る自分」が強いときのメリット
「見る自分」が強いというのは、作品の良し悪しを評価する目、つまり「審美眼」を持っているということです!
自分の作品の出来栄えも自分で正しく評価できるので、周囲からの評価とのギャップがありません。
自分の目で見て、
(あ、ここはよくないな! 直しとこう)
と気づくことができるので、作品を人に見せる前に高いクオリティで仕上げることができます!
そしてあなたの審美眼が、観客の見る目よりも少し厳しいというのが理想です。
そうであれば、あなた自身が満足できる作品は、観客も高く評価してくれるからです。
「見る自分」が強いときのデメリット
一方で「見る自分」が強すぎると、作っても作っても満足できず、気持ち的につらい日々が続きます。
そして作るのがイヤになってやめてしまったり、才能がないと思ってあきらめてしまったりします。
幼いころは何でも抵抗なくやってみることができたのに、中学や高校になってくると、未経験のことを始めにくくなるような気がしませんか?
これは芸術だけでなくスポーツなんかもそうなのですが、年齢が上がるにつれていろんな作品やパフォーマンスに触れる機会が増えるので、
「見る自分」が勝手にレベルアップしてしまう
からなんです!
絵を描くのが苦手で普段全く描かない人でも、学校で美術の授業があるとクラスメートたちの絵を見ることになります。
それと自分の絵を並べて見比べてみると、
(私、下手だなぁ・・)
とイヤでも分かってしまいますね!
そうなるとますます描くことを避けるようになって、「作る自分」が置いてきぼりになります。
「見る自分」が強いことは作品のクオリティを上げる役に立つ一方で、創作がイヤになってしまう原因にもなりうる・・という二面性があるんですね。
結論、バランスよく育てよう!
と言うわけで、「作る自分」と「見る自分」はどちらも良い面と悪い面を併せ持っています。
- 毎日幸せな気持ちで作品を作り続けることができる!
- 自己評価と周囲からの評価のギャップが理解できなくなることがある
- 自分が満足できる作品に仕上がっていれば、周囲からも高く評価される!
- 自分の作品がダメに思えて、創作意欲がなくなることがある
結論としては、
両者をバランスよく育てましょう
ということになります。
当たり前の結論ですが、でもどちらかに偏っている人、けっこう多いと思いませんか?
本人は上手にできているつもりで自信たっぷりなのに、周りから見ると全然ダメだったり。
本人はダメだダメだと委縮しているけれど、周りから見るとそんなに悪くもなかったり。
というわけで、二つの「自分」をバランスよく育てていく方法は、また別の記事でご紹介したいと思います!